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岩手県仁王小学校CSR書道教室

2015/12/4

岩手県盛岡市 仁王小学校にて書道の授業を行わせて頂きました。
創立1873(明治6年)岩手県で最初の小学校です。

去年は六年生でしたが、今年は五年生の授業を受け持たせて頂きました。
普段のお習字の授業では模写(臨書)を正確に行うこと等、文字を書く基礎として学びます。
今回の授業も習字とは一味違った書の楽しさや、筆の使い方、六年生時の卒業制作のきっかけになればと思い、前回と同じく今年の干支のカレンダー作りを行わせて頂きました。

今年の干支の「猿、申」の甲骨文字から楷書に至るまでの変化が載っている[五體字類]と呼ばれる辞書を参考プリントに使用しました。


新しく永字八法の説明も加え、今年はさらに祖父である師匠の字も参考としてプリント制作致しました。


[授業内容]
●十二支はなぜ12匹の動物なのか?
●干支とは(その十二支と陰陽五行の組み合わせトリビア)
●漢字の楷行草書からひらがな、カタカナに至る歴史
●永字八法について
●なぜ右と左の書き順が違うのか
●筆の使い方等

◎四つ折りにした半紙に気に入った字体を四つ練習し、相談しながら一文字を決めます。
半紙に大きく書く練習。(それぞれの個性に合わせて指導)
カレンダー用紙に本番、金粉銀粉をふる、落款を押す、名前を書いて完成。


お手本に草書の「申」を書かせて頂きました。


今回は、五年生2クラス、総勢約80人。みなさん想いおもいの一字書が完成しました。
書は人の心を映すと言われます。文字を選ぶところから個性がよく出ます。
書きぶりもそれぞれ違ってとても豊かです。


今年もみなさん真剣にお話を聞いて下さいました。
最後の感想発表では、みなさん堂々とお話しされるのでいつも感心致します。
二時間という短時間でこのような立派な書がかけたことに驚いております。
それもひとえに普段のお習字の授業での先生方の指導と、こども達の努力の賜物だと思います。
普段とは違う筆の使い方、紙の大きさに挑戦して頂くことでのお習字の線ものびのびと書きやすくなると共に、苦手意識のあるお子さんにとっては少しでもお習字に親しめるきっかけになれば幸いです。

至らぬ所も多々あったかと思いますが、このような教育の場に参加させて頂けた事、貴重な体験をさせて頂けた事、いつも感謝しております。
この場をお借りしまして、あたたかくお迎え頂いた仁王小学校の教員のみなさん、ご紹介して頂きました平野ユキ子さん、支援して下さったオーエム通商のみなさん、一緒に指導協力して頂いた師匠の母、高木大翠先生にお礼申し上げます。