活動報告

墨田区隅田小学校CSR書道教室

2016/2/3

2/3に墨田区隅田小学校にて、CSR書道教室を行わせて頂きました。
 
墨田小学校の10歳になる四年生は、毎年1/2成人式を行われております。ご両親の前で絵や書道作品や作文を発表します。
今回のカレンダー製作では、なぜこの一字書を選んだのか等、作品と共に発表されるそうです。
普段のお習字の授業では模写(臨書)を正確に行うこと等、文字を書く基礎として学びますが、今回のカレンダーも1/2成人式へ向けての『作品』としての制作を目指しました。
 
[授業内容]
●漢字の楷行草書からひらがな、カタカナに至る歴史
●永字八法について
●なぜ右と左の書き順が違うのか(古文体の書き順)
●筆の使い方等
 
お手本には今年の干支である草書体と古文体の「申」を書かせて頂きました。
甲骨文字の古文体から楷書体に至るまでの変化が載っている[五體字類]と呼ばれる辞書を参考プリントに使用。
ひとりひとり選んで頂いた一字用のプリントを65枚別で制作致しました。
 
新しく永字八法の説明も加え、今年はさらに祖父である師匠の字も参考としてプリント制作致しました。
 
[制作の流れ]
◎四つ折りにした半紙に気に入った字体を四つ練習し、相談しながら一文字を決めます。
半紙に大きく書く練習。(それぞれの個性に合わせて指導)
カレンダー用紙に本番、金粉銀粉をふる、落款を押す、名前を書いて完成。
 

1/2成人式に向けて皆さん気合たっぷりの迫力のある字が描けたのではないでしょうか。
それぞれの想いのある一字からさらにその想いをのせやすい書体を選びます。その人らしさのよく現れた一枚になりました。
 
 
一という字はシンプルだからこそ中々選びにくい字ですが、見事なおもいきりの良さで驚きました。
選んだ字と本人とを照らし合わせると、なるほどと納得することが多かったです。
中には自分の名前の一字から取っている方もいらっしゃいました。
用意したプリントの中でたまたま気に入った文字を書かれた方もいたりと皆それぞれの選び方があったようです。
 
正しい筆の持ち方だけでなく、筆を潰して書くことや、逆筆と呼ばれる書き方、書く速度を変化させることでわざと擦れさせる書き方等の指導も行いました。
墨が垂れてしまうのもまた生かして書くようにと指導したところ、わざと墨を垂らす強者もいらっしゃいました、!
二クラスとも元気なクラスでしたでしたが、お話を聞くときはしっかり聞いて、書くときは元気に思い切って楽しんでとメリハリがしっかりしていて感心致しました。
 
最後は一緒においしい給食までいただいて、みんなで談笑しながら楽しい時間を過ごしました。
黒板に設置された高性能プロジェクターで携帯からの動画を投影できるそうで、皆さんの音楽会の様子を拝見させて頂きました!
校舎も面白い作りになっており、学校も日々進化していることを目の当たりにしました、、!
 
終始みなさん元気いっぱいで、私もたくさん元気と笑顔を頂きました。
二時間という短時間でこのような立派な書がかけたことに毎回驚きます。
それもひとえに普段のお習字の授業での先生方の指導と、こども達の努力の賜物だと思います。
普段とは違う筆の使い方、紙の大きさに挑戦して頂くことでの普段のお習字の線ものびのびと書きやすくなると共に、苦手意識のあるお子さんにとっては少しでもお習字を親しめるきっかけになれば幸いです。
 
至らぬ所も多々あったかと思いますが、このような教育の場に参加させて頂けた事、貴重な体験をさせて頂けた事、いつも感謝しております。
この場をお借りしまして、あたたかくお迎え頂いた隅田小学校の皆さん、ご紹介頂きました廣瀬駒雄さま、支援して下さったオーエム通商のみなさん、一緒に指導協力して頂いた師匠の母、高木大翠先生にお礼申し上げます。