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岩手県盛岡市仁王小学校にてCSR書道教室を実施しました。

2020/01/20

仁王小学校での書道教室は今年で6年目になります。
今年も元気で真摯な子ども達と一字書のカレンダーを制作しました。
岩手県盛岡市仁王小学校HP http://academic4.plala.or.jp/niou/

 《今年の干支「鼠・子」で書のカレンダー作り》
[概要]
習字の学習を基礎に、芸術としての書の心に触れる試みです。
自分の好きな漢字一字を用いて、書のカレンダーを製作します。
五體字類や書道辞典をもとに、甲骨文字から楷書に至るまでの様々な書体の表したプリントを配布します。
そこから好きな書体を選びカレンダーに清書します。
 
[意義・目的]
 普段の小学校や教室の習字の授業ではお手本に合わせていくこと(臨書)を目的としていますが、そこではどうしても上手下手が発生し、書道への苦手意識も芽生えてしまいがちです。
  この授業ではまず、小学生が漢字の成り立ちを視覚的に理解することから始まります。人によって、時代によって字が違う。形も違えば書き順も違うものがある。うまい字にもいろいろある。うまく見えないものにも面白みが感じられる。最初に、このような自由は発想を得ることが大切になります。
  カレンダー作りでは、筆先を潰す(逆筆)、かすれ(飛白)、汚れ(飛沫)なども表現となりうることを楽しみながら体験します。そこから自分なりの「うまい」を発見する喜びが生まれます。普段と違う筆使いを意識することで、筆の特性をより深く理解することができ、それが通常の習字の上達にも還元されます。


[授業前半(講義)]
・干支と十二支の話
・漢字の楷行草書からひらがな、カタカナに至る歴史について
・漢字はもともと絵だった?(右と左の書き順のひみつ) など
 
[授業後半(実技)]
・カレンダー作り
1.半紙にさまざまな書きぶりで線を練習する。
2.四つ折りにした半紙に気に入った字体を四つ練習し、相談しながら一文字を決めます。
3.半紙に大きく書く練習。(それぞれの個性に合わせて指導)
4.カレンダー用紙に清書。
5.金粉銀粉をふり、落款を押す。名前を書いて完成。
6.お互いの作品をみて、感想を発表しましょう。
 
ご協力いただきました、平野ユキ子さま、並びに岩手県盛岡市仁王小学校職員のみなさま、誠にありがとうございます。