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岩手県盛岡市仁王小学校にてCSR書道授業を行いました

2016/12/7

岩手県盛岡市立仁王小学校にて、今年で3度目の書道授業を行わせていただきました。
http://www.ictnet.ne.jp/~niou.es/
今年は、岩手日報、盛岡タイムス、読売新聞岩手支局の3社の新聞社と、
IBC(岩手放送TBS系)、岩手朝日テレビ(テレ朝系)、岩手めんこいテレビ(フジ系)の3社のテレビ局の皆様が取材に来られました。
 
 


●干支の書でカレンダー作り●
[概要]
習字の学習を基礎に、芸術としての書の心に触れる試みです。
今年の干支である『酉・鳥』の一字書でカレンダーを製作します。
五體字類や書道辞典をもとに、甲骨文字から楷書に至るまでの様々な書体の『酉・鳥』を表した簡単な資料を配布します。そこから好きな一字を選びカレンダーに清書します。
 
[意義・目的]
 普段の小学校や教室の習字の授業ではお手本に合わせていく(臨書)ことを目的としていますが、そこではどうしても上手下手が発生し、書道への苦手意識も芽生えてしまいがちです。
 このWSではまず、小学生が漢字の成り立ちを視覚的に理解することから始まります。人によって、時代によって字が違う。形も違えば書き順も違うものがある。うまい字にもいろいろある。うまく見えないものにも面白みが感じられる。最初に、このような自由は発想を得ることが大切になります。
 カレンダー作りでは、筆先を潰す(逆筆)、かすれ(飛白)、汚れ(飛沫)なども表現となりうることを楽しみながら体験します。そこから自分なりの「うまい」を発見する喜びが生まれます。普段とは違った筆使いを意識することで、筆の特性をより深く理解することができ、それが通常の習字の上達にも還元されます。
 
 
[授業前半(講義)]
・干支について(十二支と十干の組み合わせ)
・漢字の楷行草書からひらがな、カタカナに至る歴史について(左と右の書き順のひみつ等)
・永字八法について(上手に字を書く裏技!)
・さまざまな作品を参考にした筆の使い方(飛白、飛沫等)
 
 
[授業後半(実技)]
・カレンダー作り
1.四つ折りにした半紙に気に入った字体を四つ練習し、相談しながら一文字を決めます。
2.半紙に大きく書く練習。(それぞれの個性に合わせて指導)
3.カレンダー用紙に清書。
4.金粉銀粉をふり、落款を押す。名前を書いて完成。
5.お互いの作品をみて、感想を発表しましょう。
 
 

皆さんの素晴らしい一字書が今年も完成しました。
お兄ちゃんが去年の作品を家に飾っていて、僕も書きたかったんだ!と話してくれた生徒も居ました。
皆さんが真剣に、楽しそうに書に取り組んでいる様子や、そののびのびとした運筆を眺めて嬉しく思います。
今回の経験が少しでも皆さんの今後に役立つものとなれば、書道教師として冥利に尽きる思いです。


この場を借りまして、このような場を与えて下さいました平野ユキ子さま、仁王小学校関係者の皆さまにお礼申し上げます。
来年も皆さんの笑顔が楽しみです!